2020/06/04
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「経過勘定」とは?
損益の見越し、繰延として、貸借対照表上に計上される科目をいいます。
具体的には、前払費用、前受収益、未払費用、未収収益等があり、会計上の内容は以下のとおりです。
前払費用
一定の契約に従い、継続して役務提供を受ける場合、いまだ提供されていない役務に対して支払われた対価をいう。
・具体例・・・前払家賃、割賦金利等
前受収益
一定の契約に従い、継続して役務提供を行う場合、いまだ提供していない役務に対して支払を受けた対価をいう。
・具体例・・・建物等賃貸料等
未払費用
一定の契約に従い、継続して役務提供を受ける場合、既に提供された役務に対していまだその対価の支払が終わらないものをいう。
・具体例・・・社内利用を目的とした費用の多くが該当。
未収収益
一定の契約に従い、継続して役務提供を行う場合、既に提供した役務に対していまだその対価の支払を受けていないものをいう。
・未収利息等
税務調査では、経過勘定の適正な計上について細かく確認されますので毎決算時には、計上漏れのないよう、チェックリスト等を活用した確認が必要です。
「仮勘定」とは?
その名のとおり、本当の勘定科目または金額が確定するまでの仮に扱う科目をいいます。
具体的には、仮払金、立替金、仮受金等があります。
これらについて、決算時には精算または適正な科目への振替等により、貸借対象上に計上されないようにすることが望ましいのですが、金額の重要なものについては、適正な項目を付して資産または負債の部に計上します。
会計監査では、内部統制に伴う不正防止の観点から、仮払金や立替金の内容について細かい監査が実施されることがありますので、証憑類をしっかりと保管しておきましょう。