2020/06/04
経理屋は給料がいくらもらえるのか?
HEBOの言う「経理屋」とは企業の経理部門に所属する人たちを指します。
(気分を害された方 ごめんなさい。)
この「経理屋」は以下の3分類に別れると考えます。
1.大企業の定常業務を行う経理部門
2.大企業の戦略的な投資・企画を推進する経理部門
3・中小企業の経理部門
では、それぞれの給料について見ていきます。
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大企業の定常業務を行う経理部門の給料
簡単に言えばルーティン業務を行っている経理部門です。
日常の支払や伝票起票・審査等が主な業務となります。
一見、単調に見える作業ですが、会社の大切な財産である「お金」の出し入れを実際に行っており、その責任は重いものとなります。
ただ、前回書いたように、「会社の収入を生まない部門」なので、どうしても、営業や開発系の部門よりは給料は下がります。
さらに、同じ経理部門であっても、これから書く「戦略的な」経理部問よりも給料は下がります。
日々、神経を使って会社の財産を管理しているわりに、人事評価が上がらない部門です。私としては、もっと評価が上がってもいいのに、といつも思っています。
大企業の戦略的投資・企画を推進する経理部門の給料
うってかわって、こちらの経理部門は、事業計画の策定及び事業計画に基づいた(戦略的)投資を行うセクションです。会社によっては経営企画部門または経営管理部門等と呼ばれているところもあります。
ここでは事業計画と実績との比較分析、予算枠内の支出管理、製品開発に伴う支出管理、そして翌年度の事業計画値策定等の重要な業務を行っています。
車に例えるなら、ハンドルとアクセル&ブレーキ。
この部門が財務部門を兼任することも多く、株式売買やMBO等を指揮することもあります。
こういった、会社の業績や将来をコントロールする部門の人達の給料は総じて高めです。責任者クラスになると営業部門より高給であったりします。米国でも、CFOは経営者に継ぐポジションにあることが多い事からも、いかに会社にとって重要なセクションであるかが分かります。
HEBOもこの部門に関わっておりますが、事業計画策定中につまづいた時には、まるで長いトンネルにでも入ってしまったかのような重く暗い気分になります。そうなると本当にシンドいです・・・
中小企業の経理部門の給料
HEBOが税理士事務所在籍時に大変お世話になった部門です。
何百という会社の経理部門とお付き合いしてきましたが、全て悲しいほど給料は低かったと記憶しております。
中小企業の経理部門といいましたが、実際には「管理部門」といった方が適切です。というのも、経理以外に、総務、人事等の管理業務全般を担当する事が多いからです。
よって、経理に必要な税法や企業会計の知識のほかに、労働基準法や商法等のノウハウも必要とされます。
個人としてのスキルを高めるには最も合ったセクションだと思います。
(ただし、社員数が少ない会社だと、単なる「事務屋」に徹することになってしまい、スキル向上など図れません。)
私がベンチャー企業に在籍していた頃が正にこれに当てはまりました。
経理業務はもちろん、求人募集・面談、そしてトイレの目詰まりにも迅速に対応しました。(笑)
そのおかげで、ストックオプション制度導入のためのノウハウや会社の登記手続関係、詰まったトイレの直しかた(笑)など多くの知識を得ることができて実りあり!でした。
給料はホント少なかったのですが、お金よりも価値のある多くの財産をいただいたと、今でも感謝しております。