2020/06/04
自分をここまで立派に育ててくれた親が年老いていきます。これまでの感謝の気持ちを込め、恩返しのつもりで介護をしようと思うのはごく自然なことだと思います。
でも、介護を始めて思うことは「人を介護することは、なんて大変なことだろう・・・」なのです。両親と兄の介護をすることになったHEBOも、介護の大変さにすぐに根を上げてしまいました。このままでは「介護うつ」になるとすぐに気づきました。
HEBOの場合、なんとか「介護うつ」にはならずに今日まで過ごしてきているわけですが、そのノウハウをお伝えし、少しでもお役に立てていただければと思います。
目次
介護うつの予防策は「完璧でなくていいという気持ち」と「プロに頼りまくる」こと
介護は相当なストレスがかかるものです。脅かすようで申し訳ありませんが、本当に大変なことなのです。介護においてストレスをゼロにすることなど、絶対にできないと思います。
でも、そのストレスを少しでも軽くしていかなければ「介護うつ」になってしまいます。
「介護うつ」にならないようにするためには、「介護は完璧でなくていいという気持ちを持つ」と「介護のプロに頼りまくる」ことです。
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「介護は完璧にできなくていい」と思うこと
介護を完璧にやろう、などと思わないでください。自分を育ててくれた親の介護なので、恩返しの気持ちを込めて「介護をしっかりと完璧にやりたい」という気持ちになるものです。しかし、自分一人で完璧に介護をすることなんてできません。
なぜ、そう言い切れるのか?
老人ホームなどの介護施設を一度見ていただければ、それがわかります。老人ホームなどの介護施設では、しっかりと教育を受けた介護士などのプロの方々が「複数人で」「交代勤務をして」介護をしているのです。プロの方々がそのように連携して負担を分散して介護を行っている状況なのです。私たち一般の介護の知識もない素人が、一人で24時間介護し続けるということなんて不可能なのです。
大切な親の介護だからといって自分でやらないといけないことではない
大切な親の介護だから自分ですべてやらないといけない、なんて思わないでください。
自分一人でできることには限りがあります。また、あなたには、介護以外にもやることが沢山あるはずです。自分を犠牲にしてまで介護をしようなどと思ってはいけません。親族がいれば、その方々に手伝ってもらえばいいのですが、親族に迷惑になると思い、ためらってしまうもの。そのようなときこそ、介護サービスなどを活用し、自分を追い詰めないようにすることです。
そんなことを言ったって、お金がないし自分一人でやるしかない!という方もいらっしゃるかもしれませんが、HEBOのそのほかの介護記事を読んでいただければ、解決策が見つかると思います。
介護のプロ(ケアマネージャー、介護士)に頼りまくること
今の介護サービスは大変充実しています。初めて介護をする人は、どのような介護サービスがあるのか、どうすればその介護サービスを利用できるのか分からないと思います。そんなときは一人で調べようとは思わないでください。時間の無駄です。すぐに市区町村の介護課に行って相談しましょう。あなたに対しては「ケアマネージャー」という介護のプロが対応してくれて、自分に適切なサービス、利用できるサービスを親身になって紹介してくれます。費用のことも、遠慮なく相談しましょう。
介護のプロに助けてもらって自分の時間を作る
介護サービスのひとつである「デイサービス」を活用すれば、介護される親も、あなた以外の多くの方と接することや、体を動かすことで、気持ちが安定してきます。なにより、あなた自身に、自分のために使える時間ができて、気持ちが安定してきます。これが大事です。
「デイサービス」のほかに、数日~数週間預かってもらえる「ショートステイ」がありますし、訪問看護やヘルパーさんを利用した在宅介護サービスもあります。また、介護される方が望むなら老人ホーム等の入居も検討されたらと思います。
活用できる介護サービスを活用して、自分ひとりで何でも抱え込まないようにしましょう。
介護うつの予防として自分の時間を作ること
介護が始まると、時間も気持ちも介護中心の生活になってしまいがちですが、それでは気が滅入ってしまいます。介護は長期戦です。頑張りすぎては息切れしてしまいます。ですから、介護が始まったら、ときどきお休みを取りましょう。そして、精神状態を安定させておくことが、介護をする人にとってとても重要なことなのです。
ショートステイなどを活用して、親を介護施設に預かってもらったときに「親を追いやってしまった。」、「親不孝なことをした。」などと罪悪感を持たないようにしてください。
あなたが健康でいることが1番大事なのですから。
まとめ
HEBOのそのほかの介護記事にも書きましたが、介護は自分ひとりでできることではありません。ケアマネージャーや介護士の方々に頼りまくりましょう。これは恥ずかしいことではないし、親不孝なことでもありません。国が認めた立派なサービスを活用させていただいているだけですからね。そして、介護サービスを活用して「自分の時間を作る」ことを心がけましょう。そうしていけば「介護うつ」にかかることはありませんから。