2020/06/04
経理部内の担当者の業務ローテーションのすすめ
経理部の仕事は、決算業務、原価計算業務、財務関連業務、売上債権、仕入債務管理業務等と多岐に渡り、それぞれの経理業務を遂行する上で必要なノウハウ・知識は膨大なものとなります。そのため、新人が一人前になるまでに、HEBOの経験上では、約3年の月日を要すことになります。
3年もかけて1人前にすることもあって、経理部内の担当業務の変更は敬遠されがちになります。3年間に費やしたコストと手間を考慮すると当然かもしれません。
このような会社の事情により、経理部門の社員は長期的に固定され、「隣の人が何をやっているのか分からない」職場環境になっていきます。
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業務ローテーションをしないとモチベーションが下がる
こうなると、社員のモチベーションなどあったものではありません。
経理業務の全体像がつかめないまま、何年も同じ業務を続けていくと「自分の仕事がどのように会社に貢献できているのか?」「自分はこのままで経理部の社員として1人前になれるのか?」と不安と不信感に苛まれます。経理業務の全体像が見えていないのですから無理もありません。
経理部全体の風通しも最悪な状態となり、他の組織から見ると「もっとも異動したくない組織」の筆頭に挙げられる始末となってしまいます。
このような状態に陥ってしまったら、経理部内のモチベーションなど消え失せ、人も情報もバラバラになってしまい、経営層に重要かつ有益な情報を提示し、今後の経営に提案するという経理部に求められている使命など全うできなくなってしまいます。
業務ローテーションを活発にして社員のモチベーションをあげましょう
会社は、人がエネルギーとなって動いていくわけですから、社員が元気でないといけないのです。
経理部の社員に元気を出してもらうためにも、経理部内担当業務ローテーションの遂行を強くお勧めします。
計画的な育成プランの構築により、2年で一人立ちできる仕組を作り、その後2年間活躍してもらったら次の業務のノウハウ・知識を習得する。これを実施することで「隣の人がどのような仕事をしているか」分かることとなり「ひとりの人しか知らない仕事」がなくなり
経理部門内の風通しも良好となります。また、経理部門の社員全員のスキルアップに繋がります。
まとめ
社員が元気になり経理部門全体にも活気が出ることで、経理部として新たな発想が生まれ、有益な提案を経営層に行えることができる理想的な「戦略的経理部」に生まれ変わることができるようになります。