2020/06/04
特別養護老人ホームは、介護が必要な人が日常生活を営むのに必要な介護や
リハビリテーションなどを行う入居型の介護施設です。
社会福祉法人や自治体などによって運営されています。
介護を必要とする65歳以上の人や特定疾病により介護を必要とする40~64歳までの
介護保険の要介護度3以上の方が入居対象となります。
特定用語老人ホーム、いわゆる特養は入居希望者が非常に多く、
多数の人が入居待ちの状態であるといわれていますが、
入居の順番はどうなっているかというと、
施設が開催する入居判定会議などで緊急性が高いと判定された人が
優先して入居できることになっています。
老人ホーム・介護施設を探す
HEBOの母も、現在、特別養護老人ホーム(特養)にお世話になっておりますので
今回は、特別養護老人ホーム(特養)の入居条件と
メリット・デメリットについてまとめてみたいと思います。
目次
特別養護老人ホーム(特養)の入居条件とメリット・デメリット
sponsored link
特別養護老人ホーム(特養)の入居条件とは?
特別養護老人ホーム(特養)へ入居できる条件は、主に介護保険の介護度で決まります。
2015年(平成27年)に介護保険制度の改正および共に入居できる条件が変更されました。
これにより、原則介護度3以上の高い方だけが入居できるようになりました。
一方、介護度3以上であっても、定期的な医療的行為が必要な方は入居が極めて難しいようです。
ただし、介護度1、2 の方であっても、。
施設が下記の理由を認めたうえで、管轄する市町村に申請する必要があります。
認知症、知的障害、介護してくれる親族がいないなどにより
日常生活を送ることが難しい人は特例として入居が可能だそうです。
特別養護老人ホーム(特養)のメリット・デメリット
特別養護老人ホーム(特養)は公共性が高こともあり、利用料が安いのが特徴です。
これが1番のメリットともおわれていますが、
入居を検討される際にはデメリットも考えておきたいものです。
特別養護老人ホーム(特養)入居のメリット
特別養護老人ホーム(特養)は利用料が安い
有料老人ホームのような一時金はありません。また、入居者の所得に応じて利用料が決まるので
経済的負担が軽いです。これが特別養護老人ホーム(特養)の1番のメリットです。
(今回は1つしか書きませんが、他にも特別養護老人ホーム(特養)のメリットはありますよ。)
特別養護老人ホーム(特養)のデメリット
同じサービスを受けているのに利用料が違う
入居した部屋やサービスはほぼ同じなのですが、
利用者の所得によって利用料の自己負担額が違うことに不公平感を感じてしまうことでしょうか。
しかし、もともと特別養護老人ホーム(特養)の利用料は安く抑えられているので、
デメリットといえるほどではないかもしれません。
それよりも、
特別養護老人ホーム(特養)は入居待ちが非常にながい
ことがデメリットといえるかもしれませんね。
以上、特別養護老人ホーム(特養)の入居条件とメリット・デメリットについて
まとめてみましたが、参考までにHEBOが知っている範囲で、
特別養護老人ホーム(特養)のサービス、利用料について
まとめておきます。
特別養護老人ホーム(特養)で受けられるサービス
特別養護老人ホーム(特養)で提受けられるサービスは、
介護保険法等の法令によって定められています。
入浴は、一週間に2回以上が義務付けられています。
食事は、朝、昼、夕と出されるのは当然ですが、
食欲がないや人食事を遅らせたい人がいた場合、
個別に柔軟な対応をしてくれます。
排せつ介助は、相手の気持ちに配慮しつつ、相手の介護度に合わせて適切に対応してくれます。
リハビリについても、日常生活動作を維持するために必要な対応をしてくれます。
このほか、要介護者の親族に対して、生活相談員による生活相談や入居相談、、
ケア内容の相談などがあります。
特別養護老人ホーム(特養)の利用料
利用料の内訳は、施設サービス費、居住費、食費、水道光熱費などです。
有料老人ホームなどにあるような入居一時金は不要です。
このなかで、利用料を増減させる項目となるものは、居住費です。
入居するときに、2~4人部屋中心の「従来型」と個室中心の「ユニット型」を選択しますが
ユニット型は従来型より3万円ほど利用料が高くなります。
利用料の平均は、従来型で6万円から9万円、ユニット型は12万円ほどといわれています。
HEBOの母がお世話になっている特別養護老人ホーム(特養)の利用料は6万円(別途おやつ代)です。
特別養護老人ホーム(特養)に入居したHEBOの母について
以上、特別養護老人ホーム(特養)についてざっくりまとめました。
最後に、特別養護老人ホーム(特養)に入居しているHEBOの母について話します。
HEBOの父は既に他界しましたが、生前は、民間の老人ホームに入居していました。
入居にさいには200万円の一時金を支払い、
毎月の利用料も、年金の倍以上の金額を支払っていたため、
介護で借金をするほどに苦しい生活をしていました。
父が亡くなってしばらくして、今度は母が要介護状態となったときに、
母に「特別養護老人ホーム(特養)に入居するのはイヤ?」と聞いたところ
母は「入れてくれるなら、特別養護老人ホーム(特養)に入れてほしい!」と
笑顔で言ってくれました。父の介護で作った借金返済に追われていたこともあり
母のそのひとことは、本当にありがたかった、とともに申し訳なく、涙が出ました。
自宅介護をしていた頃の母は、食も細り、
トイレと入浴以外はベッドから起き上がろうとしませんでしたが、
特別養護老人ホーム(特養)に入居後は、食欲が戻り
車椅子で施設内を散歩するほど元気になりました。
特別養護老人ホーム(特養)にお世話になって本当によかったと思っています。